はじめに・・・
はじめまして、うめたに施術院 院長 梅谷 薪二です。
2003年よりこの業界に入り、今に至ります。
丁度、私が柔道整復師資格取得を目指した当初、資格取得の規制も緩くなり、専門学校にも入り易くなった時期でした。
そのせいか、今となっては少し歩けば整骨院や鍼灸院といった治療院が多く立ち並んでいます。利用する側としては、都合のよい状況ともいえるでしょう。
そもそも、私がこの世界に入ったキッカケは色々と社会に出て考えさせられることが多々ありまして、少しでも人に感謝してもらえる仕事がしたいと思ったから。それで紆余曲折あり、この業界で働くことになりました。
持論ですが人と人との相性というのはあると思います。「この先生だと信用出来そう」「この先生と話していると気が楽」「何か治してくれそう」といった感覚というのは非常に大事で、そう感じる人の方が、治りが早いです。
これは私の経験上その傾向が強いです。
逆に「この先生胡散臭い」「何か気持ち悪い」「なんか話しにくい」といったネガティブ思考が働く場合、治りにくいです。
実際、そんな感情で治療を受けていては交感神経優位になり筋緊張を起こしてしまい、治りにくくなります。
筋緊張を起こすということは、血管も収縮してしまうので、血液循環が悪くなってしまいます。
人間の身体の修復というのは血液が細胞に行き届かないと身体の修復が起こりません。
とはいえ、初めて来院していきなり親しく接することで、嫌な気分になる人もいれば、気が楽になる人もいます。そして初回に来られた患者さんの場合、どんな治療をされるのかわからない不安もあり、緊張しがちではありますが、数回施術を受けていただくと変化が現れることは身をもって感じておられる方が大半です。数回(大体3回程度)施術を受けて術者を信頼できないと感じたなら、他院に転院されることをお勧めします。
信頼できずに施術を受けても良くならない上、お金と時間の無駄使いになります。
それが例え紹介であったとしても、無理をせず転院されることをお勧めします。
それと、良くならないパターンの人に多いのですが、「自分の身体を治してくれるのは専門家であって、自分では何もしなくてよい」という思考の方は難しいです。
確かに軽度であったり、ちょっとしたことが原因でなっている症状というのは、比較的すぐに楽になりますが、難治性の疾患をお持ちの方は、その時点での痛みは楽になっても、何も対策をしないと時間と共に悪くなってしまうので、結局同じことの繰り返しとなります。本当に治したいという気持ちがあるなら、自宅でケア出来る部分は自分でも改善する努力は必要です。当院での施術を受けていただく方にはそういったことはこちらでも指導させていただきますので、実践していただきたいと思います。他院での施術を受けられている方も、そういった指導は受けた方が良いと思います。
私共が触らせていただく時間はせいぜい1時間前後です。毎日施術を受けていただいたら、こちらとしては有り難い話ですが、患者さんにとっては大きな出費になってしまいます。
そういった、出費を少なくするためにも自己ケアを行うことは大事です。
そして、もう一つ重要なのが栄養です。この栄養の部分が身体の状態に大きく関わっていきます。
例えば膵臓に負担が掛かると、左側の肩から肩甲骨に掛けて痛みや怠さが起こったりします。これを改善するには、肩関節や肩甲骨に対するアプローチだけでなく膵臓に掛かる負担を減らす必要があります。そのためには、糖質制限を並行して行わないといけない場合もあります。こういったことは一例に過ぎませんが、場合によっては食生活に関してアドバイスすることも必要となってきます。
どのような疾患であっても、人の身体を治すのは最終的には自身の持っている自然治癒力だと私は思っています。私どもができるのはあくまで身体が治ろうとするための手助けをしているにすぎません。その認識は常に意識しておいて欲しいと思っています。